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| 消化管上部から取り込まれた菌体成分はパイエル板からM細胞に取り込まれ、抗原提示細胞により認識されることが報告されている一方、EC-12を摂取した際の整腸作用は大腸におけるものである。今回、小腸でIL-1βが発現し、大腸における塩素イオンの輸送および腸管ぜん動運動が活性化されたことが確認されたことから、殺菌乳酸菌EC-12投与による整腸・便通改善効果は小腸の腸管免疫機構を介して、大腸に作用することによりもたらされることが示唆された。 |
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<方法>
試験はSD系雄性ラットを用い、EC-12:10mg/kg投与群と、生理食塩水投与の対照群とし、各群5匹で各々7日間強制経口投与した。飼育期間終了後に剖検して消化管上皮細胞を採取し、パイエル板のIL-1β、腸管上皮細胞中のNKCC1(NaK2Cl共輸送体)及び腸管組織中iNOSのmRNA発現量を測定した。 |
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<結果>
EC-12投与で小腸パイエル板におけるIL-1βのmRNA発現量が有意に高値を示した(図1)。回腸上皮細胞ではNaK2Cl共輸送体であるNKCC1のmRNA発現量が有意に高値(図2)を示しており、IL-1β遺伝子発現により、回腸(小腸)における塩素イオン分泌量の亢進が示唆された。
一方で、結腸では無投与対照群よりも低値を示したことから、これらの作用は主に小腸のみで起こる可能性が示唆された。また、血管拡張作用を有し、腸管運動にも関係しているといわれているiNOSの遺伝子は結腸(大腸)においてEC-12投与で有意に高値を示した(図3)。 |
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<結論>
以上のことから殺菌乳酸菌EC-12摂取による便通改善作用は、小腸腸管パイエル板で認識されたEC-12が腸管免疫系を介して、@塩素イオン流入に伴う便の水分量増加およびAiNOS遺伝子発現による腸管運動の変化によりもたらされたことが示唆された。 |
| 第58回日本栄養・食糧学会大会 演題番号:3F-13p (2004)より |
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<方法>
試験は成雌ブタ(LWD系雑種、体重91〜153kg)を用い、被験物質にEC-12、対照物質にビール酵母を餌に混合して用いた。給餌量は1日2.4kgで、朝(9時)晩(21時)に等分して給餌した。飲水は自由摂取とした。試験開始後8日の朝の給餌時に消化管内滞留時間測定用マーカーとしてCo-EDTA(液相マーカー)及びYbCl3(固相マーカー)を投与した。また、夜の給餌時にEu-EDTA(液相マーカー)及びCeCl3(固相マーカー)を投与した。マーカー投与から2日間それぞれサンプリングを行い、マーカーの移動時間より、腸管内容物の大腸通過時間を測定した。盲腸内容物採取期間中に排泄された糞便については、糞便毎に重量測定後、有機酸、胆汁酸およびアンモニア濃度測定および消化管内滞留時間を測定した。(n=3) |
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<結果>
殺菌乳酸菌EC-12を摂取すると、対照飼料を投与したときと比較して大腸通過時間が3分の2以下に短縮しており、便通を促進することが示唆された。一方大腸酪酸濃度に関しても約30%の増加が観察された。酪酸は、腸壁に直接作用して、大腸壁を厚くするとともに、粘液物質の分泌を促進させることが知られている。 |
| Microb.Ecol.Health Dis.,17,107-113(2005)より |
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