健常成人女性に酵素処理燕窩を摂取させたところ、表皮角質層の落屑が減少し、肌の保湿性が向上する改善効果が確認された。

出典：FOOD INDUSTRY,(2006)

培養細胞を用いたインフルエンザウイルス感染実験において、未処理の燕窩と比較すると酵素処理燕窩は用量依存的にA型インフルエンザウイルスに対する感染阻害効果を示した。有効成分はシアル酸を含む糖鎖が結合した低分子ペプチドであることが示唆されている。

出典：Antiviral. Res.,(2006)

コロカリアに含まれるシアル酸含有糖鎖の構造解析を行なったところ、コロカリアのインフルエンザウイルス感染阻害効果においては、各末端にシアル酸を持つ3本鎖構造のn型糖鎖が関与している可能性が示唆された。

出典：Carbohyd. Res(2008)

卵巣摘出による更年期モデルラットへのコロカリア投与における皮膚コラーゲン層肥効果。コロカリア投与により背部皮膚コラーゲン層の厚さを有意に肥厚させるという結果が得られた。これらの効果は燕窩では認められなかったことから、燕窩を酵素処理することが機能発現には必要であると考えられる。

出典：Biosci. Biotechnol. Biochem(2011)

卵巣摘出による更年期障害モデルラットの骨強度および骨組成がコロカリア投与により容量依存的に回復したことから、骨粗鬆症に効果がある可能性が示唆された。また、これらの効果は燕窩では認められなかったことから、燕窩を酵素処理することが機能発現には必要であると考えられる。

出典：Biosci. Biotechnol. Biochem(2011)

マウスにコロカリアを投与するとUV-A波及びUV-B波の照射による、皮膚のしわたるみ形成(光老化)を抑制することが明らかになった。

出典：J.Clin. Biochem. Nutr(2022)

酵素処理燕窩をヒト表皮角化細胞に添加すると、タイトジャンクション関連たんぱく質やアクアポリンたんぱく質の遺伝子発言を亢進させ、肌質（保湿、弾力性等）の改善に寄与することが期待される。

出典：日本食品化学工学会

コロカリアを添加して培養したヒト線維芽細胞の培養上清中のヒアルロン酸濃度がコロカリア添加用量依存的に上昇した。また、細胞のヒアルロン酸合成酵素の遺伝子発言も亢進したことから、コロカリアはヒト線維芽細胞のヒアルロン酸合成を促進することが確認された。

未発表データ

健常成人女性にコロカリアもしくはコロカリア＋セラミドをそれぞれ摂取させたところ、コロカリアに摂取によりてかり・くすみに一定の効果が認められた。さらにコロカリアとセラミドの同時摂取により肌質改善が増大することが認められた。

未発表データ

マウス神経が細胞に酵素処理燕窩を添加すると神経突起の伸長が確認された。また、更年期を自覚する女性を対象にした試験においてコロカリアの摂取により、物忘れの自覚症状の緩和が確認された。よって、コロカリアの摂取により神経細胞が活性化され、女性ホルモンの変動に伴う更年期女性の認知機能低下が抑制される可能性が示唆された。

未発表データ