チャイルドシート

はじめてでも安心。
チャイルドシートの選び方完全ガイド

チャイルドシートは大切な子供の命を守るために欠かせないものです。しかし、はじめての出産・育児でチャイルドシートの選び方がわからず、困っている人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、チャイルドシートの選ぶときのポイントやタイプ・機能の違い、車への取付方法や安全基準などについて、選び方の完全ガイドとして詳しくご紹介します。

チャイルドシートはなぜ必要なの?

チャイルドシートの必要性

生後すぐから6歳未満の子供を車に乗せて移動するときは、チャイルドシートの着用が道路交通法第71条で義務付けられています。チャイルドシートを着用するのは、万が一、事故が起きたときに子供の安全を守るためです。

チャイルドシートがあるかどうかで、致死率が8.1倍も変わる (!) というデータもあるため、子供を車に乗せるときは必ず使用しましょう!また、身長140cm未満の場合もジュニアシートを使ったほうが、より安全 (出典: JAF) なため、子供の成長に合わせて適切なチャイルドシートを選ぶ必要があります。

さらに、チャイルドシートには快適機能も満載。乗せ降ろしをラクにしたり、クッション性・通気性など、赤ちゃんのために嬉しい機能があることも、重要なポイントです。

チャイルドシートはいつ頃から検討・購入すべき?

チャイルドシートの購入検討時期

退院したときや産後に実家で帰省するときなど、チャイルドシートは意外とすぐ必要になります。そのため、出産前に購入しておくのが◎。

出産準備品の中でもチャイルドシートは高価な買い物になるため、安定期に入る妊娠5カ月頃から情報収集を始めて、産後7カ月~生後2カ月ぐらいまでに購入するケースが多いようです。ただし、車種によって取付けられないものもあったり、種類が多くて悩んでしまうこともあるので、時間に余裕を持って検討しましょう!

チャイルドシートの選び方のポイントは?

チャイルドシートを選ぶときは、子供の身長や体重、シートのタイプ、安全基準など、気を遣うポイントがたくさんあります。万が一のときに子供の命を守る大切なものなので、価格だけを見て安易に判断するのはおすすめできません。安全基準や装着方法などもしっかりチェックすることが大切です。

他にも、車の使用頻度や取付可能な車種など、さまざまな面を考慮しながら、自分にとって最も適したチャイルドシートを選びましょう。

1. 年齢や身長、体重に合ったサイズを選ぶ

チャイルドシートには主に、「新生児から使えるチャイルドシート」「1才頃から使えるチャイルド&ジュニアシート」「3才頃から使えるジュニアシート」の3パターンがあります。

さらに、新生児から使えるチャイルドシートには、王道の4才頃まで使えるものの他に、1才頃まで使えるキャリータイプと7才頃まで使えるロングユースタイプなどがあります。子供の成長にあわせて正しいチャイルドシートに買い替えてあげましょう。

ただ、これらの年齢はあくまで目安です!身長・体重の条件など、メーカーやチャイルドシート毎に異なる場合があるので、詳しい条件は必ず取扱説明書を確認しましょう。

年齢や身長、体重に合ったサイズを選ぶ

※年齢・身長・体重は目安となります。

チャイルドシートの買い替え時期について

チャイルドシートを買い替えるパターンはいくつかありますが、ここでは3つのパターンをご紹介します。予算や子供の人数によって1番合う方法を考えてみましょう。

3~4才頃にチャイルドシートからジュニアシートに買い替える

車を日常的に使用されることが多い場合は、新生児から4才頃まで使えるチャイルドシート→3才頃から使えるジュニアシートと買い替えるのがおすすめです。

新生児から4才頃まで使えるチャイルドシートは各メーカーから様々な商品が販売されており、ライフスタイルや価値観に合わせたチャイルドシート選びができるので、こちらが一番多いパターンとなります。

キャリータイプのチャイルドシートから1才頃にチャイルド&ジュニアシートに買い替える

キャリータイプのチャイルドシート(1才頃まで対象)は、赤ちゃんをシートに乗せたまま移動ができて、お部屋でも使えるというメリットがあります。

さらに、軽くてコンパクトなので、カーシェアの方や車に乗る頻度が少ない方にもおすすめです。

1才頃には切り替える必要がある為、その場合は、4才頃まで使える一般的なチャイルドシートよりも、1才頃から11才くらいまで使えるロングユースのチャイルド&ジュニアシートが経済的◎。

ロングユースタイプのチャイルドシートを1台で済ませる

子供の成長に合わせて、調整できる機能などを搭載することで、新生児から7才頃まで使えるタイプのチャイルドシートもあります。

法令義務期間を1台でカバーできるので、1番のメリットは経済的な負担は減らせること。そして、買い替えで悩む必要もありません。ただ、細かなサイズがフィットしづらくなることや、子供の好みが合わなくなる場合もあるので、経済性だけで選ばないように注意したいです。

2. 安全基準を確認する

チャイルドシートには安全基準があり、必ず守られていなければいけません。難しい言葉では「R44(従来の安全基準)」と「R129(新しい安全基準)」という2種類があり、市販のチャイルドシートは原則、いずれかに適合しています。

また、国土交通省とNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)で行っているチャイルドシートアセスメントでは、製品の安全性を公平に判断できるように試験結果を公表しているため、購入予定の商品をチェックしてみもいいかもしれません。

最近では新安全基準「R129」に適合したチャイルドシートが人気となっていますが、ポイントとしては、R44・R129どちらも厳しい安全性の試験を行っていますので、R44が従来基準だからといって危険という訳では決してありません。

大事なことは、安全基準をきちんとクリアしているかどうか。

国内のお店で売れられているものならば、原則、安全基準をクリアしているのが当たり前となっていますので、それぞれの安全基準の違いも理解しながら、チャイルドシート選びをしてみましょう。

R44 (旧来の安全基準) とR129 (新しい安全基準) の違い

ここでは、R44とR129の違いカンタンにご紹介します。新安全基準のR129は、側面衝突試験の基準を追加するなど、より厳しく安全性が検査されています。また、対象となる子供を身長基準で決めるので個人差が少なく、より多くの子供にシートがフィットしやすい設計ができるようになっています。

全体的にはまだまだR44を基準にしたものが多いのですが、より高い安全性を重視するならR129に適合したシートを検討してみましょう。さらに詳しい情報はこちらのページもご覧ください。

後向きの装着が安全

後ろ向きの装着が安全

新生児から使えるほとんどのチャイルドシートは、進行方向に対して後向きに装着することから始めます。

後向きであれば、衝撃を受けたときに背中全体で受け止めることで、衝撃が分散されてより安全性を高めることができるからです。

もしもの事故は前部からの衝突が約80%というデータもあるため、初めのうちは後向きで取付けましょう。

ちなみに、「いつから前向きにできるのか?」ですが、R44では1才頃まで、R129では1才半頃までを後向きの目安としています。ただし、メーカー・基準・商品などにより異なることがありますので、取扱説明書をしっかりと読んで、確認するようにしてください。

子供が大きくなってくると、前向きに取付けてあげてママ・パパと同じ景色を見せてあげたい気持ちが出てきてしまうところですが、安全性を重視しながら、おでかけを楽しみましょう。

また、助手席に取付けてしまう方も見られますが、エアバックとの相性が悪く、安全ではないため、原則として後部座席に取付けてください。

3. チャイルドシートのタイプを確認する

チャイルドシートには回転式と固定式があります。回転式と固定式はそれぞれメリット・デメリットがあり、取付けできる車種も変わります。

車を頻繁に利用する場合は、子供の乗せ降ろしが楽な回転式がおすすめです。逆に、頻繁に車に乗らない場合は、コンパクトで経済的な固定式を選ぶと良いでしょう。

最終的にどちらのタイプが良いかは、車の台数や種類、どれくらい車に乗るかにもよるので、赤ちゃんとのライフスタイルを想像しながら選ぶことをおすすめします!

回転式とは

回転式のチャイルドシート

回転式は、シートが360度回転するタイプのことです。コンパクトカーなどでも乗せ降ろしがしやすく、後向き・前向きの付け替えも簡単になることがメリットです。

一方で、一般的には固定式よりも「本体が重い」「価格が高い」といったデメリットがあります。

固定式は、シートが回転せずに固定されたタイプのことです。回転式よりも乗せ降ろしがしづらいというデメリットがありますが、回転式に比べて価格が安いことが多く、コンパクトな点がメリットです。

回転式ほど、多機能ではありませんが、デザインがシンプルでコンパクトなつくりなので、設置や付け替えの手間は少なめです。

4. 取付方法を確認する

チャイルドシートの取付方法には、シートベルト固定タイプとISOFIX(アイソフィックス)タイプの2種類があります。昔のチャイルドシートはシートベルト固定タイプが一般的でしたが、チャイルドシートを間違った方法で固定してしまうことも少なくありませんでした。

そこで、新たに登場したのがISOFIXタイプです。ISOFIXタイプならコネクターを差して、押し込むだけでカンタンに取付できるので、慣れていないママやパパも安心です。

ただし、すべての車種がISOFIXに対応しているわけではないので、事前に車の説明書と後部座席に専用のパーツが付いているかを確認してからチャイルドシート選びをしましょう。

ISOFIXタイプは車側に専用のパーツを搭載

ISOFIXタイプ

5. 素材や機能で選ぶ

その他、赤ちゃんの乗り心地やお世話のしやすさを良くするにはシートの素材やクッション性なども要チェックです!

シートの素材

シートの素材

赤ちゃんは汗をかきやすいので、メッシュや吸水速乾などの素材を使用したチャイルドシートを選びましょう。背中の部分のムレを軽減できれば、快適性もアップしますよ!

クッション性能

クッション性能

頭部を衝撃からガードする形状のものや、衝撃吸収素材が内蔵されているものだと、チャイルドシートをより安全・快適にできます。

また、ほとんどのコンビのチャイルドシートには、超・衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載しているので、ぜひ、チェックしてみてください。

日除け

日除け(幌)

赤ちゃんにとって日差しは大敵です。車の中でも日差しは容赦なく差し込んでくるので、サンシェードが付いているものだと安心です。チャイルドシートを丸ごと覆い隠せる大型のサンシェードがあれば、赤ちゃんが眠りやすい環境をつくることもできます。

持ち運びのしやすさ

持ち運びのしやすさ

2台以上の車を乗り換える場合、チャイルドシートの付け外しは意外と大変です。固定式は比較的軽量なので持ち運びがしやすいというメリットがあります。

また、回転式は重くなりがちですが、「セパレート構造」のものなら台座からシートを取り外せるため、軽くて持ち運びがしやすく、取付がとても楽になります。

※セパレート構造は、「THE S」に搭載されている人気の機能です。

チャイルドシートの大きさ

チャイルドシートの大きさ

チャイルドシートが大きすぎると車内空間が狭くなって、乗り心地が悪くなってしまいます。コンパクトカーや軽自動車など広さに余裕が無い場合は、コンパクトなタイプを選ぶと良いでしょう。

また、コンビのチャイルドシートには、車内が広々使えるように、成長に合わせてシートの伸び縮みができるタイプもあり、産まれた時は小さく、成長したら大きくできることが特長です。

リクライニング

リクライニング

シートの角度を調整できるリクライニング機能があれば、子どもを楽に寝かせてあげることができ、お世話もしやすくなります。

チャイルドシートによって、リクライニングができる角度や方法が異なるので、店頭では商品を触って確かめてみましょう。

6. 使うシーン(ライフスタイル)で選ぶ

車を使う頻度やシーンによって、チャイルドシートの選び方も変わってきます。「どのくらいの頻度で車に乗るか?」「車に乗っている時間は?」「2台の車に付け替えをするか?」など購入前に検討してみるのがおすすめです。

車を頻繁に利用する場合

乗せ降ろしが楽な回転式のチャイルドシートがおすすめです。回転式なら楽な姿勢で子供を乗せ降ろしできるため、ママ・パパの腕や腰にも負担がかかりづらくなります。時短にもなるので、毎日仕事で忙しいママやパパも安心です。

たまにしか車を利用しない

シンプルな機能で価格もお手頃な固定式がおすすめです。ロングユースタイプを購入しておけば頻繁に買い換える必要もなくお財布にも優しいです。

また、固定式は、軽くてコンパクトなタイプが多く、付け替えや設置もしやすいので、カーシェアを利用する場合にも適しています。月に1~2回カーシェアで利用する程度、というご家庭は価格が安くて使用期間の長い固定式のチャイルドシートが1台あると良いでしょう。

ただし、回転式の方が高価な分、クッション性などの快適性が優れていることが多いので、たまにしか車を利用しなくても、快適性の観点で回転式を選ばれる方も多くいます。

2台の車で付け替えることがある

回転式のチャイルドシートを選ぶ場合は、セパレート構造のチャイルドシートにするとシートと台座(ベース部)を分けられるので持ち運びがラクになります。また、比較的軽く、持ち運びの負担が少ない固定式を選ぶのもGOODです。

7. 車に装着できるか確認

ライフスタイルに加え、軽自動車やミニバンなど、車種によって取付けられるチャイルドシートは変わります。せっかく予算や希望に合うチャイルドシートを見つけられたとしても、車に取付けできなければ再度、チャイルドシート選びをする必要があるので、購入前に必ずチャイルドシートの適合車種確認を確認しましょう!

店頭には取付車種を確認する冊子が置いてありますが、WEBでも簡単に確認できます。事前に取付ける際の手順なども確認して、安全・確実に取付けられるものを選びましょう。

コンビのこだわり機能

大切な赤ちゃんをしっかり守り、楽しく快適に車に乗ってもらうために。コンビのチャイルドシートは最先端のこだわり機能を備えています。

※一部商品のみ搭載の機能もございます。詳しくは商品詳細情報や取扱説明書をご確認ください。

エッグショックで赤ちゃんを守る

エッグショック

エッグショックは従来のウレタン素材よりも約3倍の超・衝撃吸収性能をもつクッション素材です。コンビではエッグショックを頭部・背部・座面などに使用することで振動などを抑え、快適な乗り心地と高い安全性を実現しています。

スリープシェルで日差しや紫外線を防ぐ

スリープシェル

スリープシェルは窓から差し込む日差しをブロックする機能がある幌のことです。また、商品によっては車内や走行中の雑音を抑える効果もあります。

片手でカンタン乗せ降ろし

360度回転

コンビのチャイルドシートには、片手で回転・リクライニングができるものがあります。赤ちゃんを抱っこしながらでも操作できるため、乗せ降ろしも楽になります。

心地よい空間をつくるエアスルー構造

エアスルー構造

3Dメッシュシートや無数の通気孔により高い通気性を実現。汗っかきの赤ちゃんでも快適に過ごせるようになっています。

吸水速乾素材を採用

吸水速乾素材

座面には吸水速乾素材を使用。ムレを防ぎ快適性を保ちます。また、肌触りの良いクッション素材を使用しているため、赤ちゃんにも優しくフィットします。

コンビのおすすめチャイルドシート

コンビなら、利用したいシーンや子供の成長にあわせて最適なチャイルドシートをお選びいただけます。

産まれてはじめて乗るチャイルドシート(参考:新生児~4才頃まで)

THE S(ザ・エス)

新・安全基準R129適合。赤ちゃんを乗せたまま、お部屋まで持ち運べるセパレート型チャイルドシート。

Culmove(クルムーヴアドバンス)

新・安全基準R129適合。軽自動車・コンパクトカーにおすすめ、360°回転チャイルドシート。

WEGO LONG(ウィゴー ロング)

1台で着用義務期間をすべてカバーできるロングユースタイプ。7才頃まで使えるので買い替え不要。

WEGO(ウィゴー)

基本機能をしっかりと押さえた充実スペックのベーシックチャイルドシート。

1才頃からなが~く使えるチャイルド&ジュニアシート(参考:1才~11才頃まで)

JOYTRIP ADVANCE(ジョイトリップアドバンス)

ジョイトリップシリーズ初!新・安全基準R129適合、ISOFIX対応モデル。

joytrip ジョイトリップ

1才頃から11才頃まで長く使えて、成長に合わせたシートアレンジができます。

3才頃からのジュニアシート(参考:3才頃から11才頃まで)

joykids ジョイキッズ ムーバー

背もたれ付きだから、成長に合わせてヘッドレストの高さやシートベルトの位置調整ができる。